タイヤの空気圧

朝ホテルから出かけようと車に乗り込み、エンジンをかけようとしていたところで、女の人が近づいてきた。
「あなた、タイヤがずいぶん低いみたいですよ」
ぎく!やっぱり?実は先週の金曜に洗車に行って、自分の車を横から眺めていたとき、右後ろのタイヤがずいぶん薄いなあ、ということと、タイヤの上と車の間が妙にあいてるなあ、ということが気になって、左右見比べたりしていたのだ。で、タイヤを手で押してみたりした。普通に硬い。(いや、自転車じゃないって)まあ気のせいかなあ、今度時間のあるときにディーラーに入ってみようかな程度に思っていた。
「私もマツダに乗ってるんだけど、それは低すぎだと思うわ。空気圧をチェックした方がいいですよ。」
そして植木の手入れをしていたおじさんも寄ってきて、
「説明書に適正な空気圧の値が載ってるはずだから」
と教えてくれた。
「あー説明書持ってないんです。(買ったときから付いてなかった)」
「じゃあドアのところに書いてあるはず」
見るとドアを開けたときの厚みの部分にシールが張ってあった。前輪26、後輪26と書いてある。
「でも空気圧のチェックってどうやってやればいいんでしょう?」
「ガソリンスタンドに行ったらできるはずだから。チェックしたほうがいいよ。このままだとタイヤが傷むし、ちゃんと曲がれなくなるよ。」
おおおーなんと、それは怖い!あと9ヶ月無事故で乗り切らないと。
即効ガソリンスタンドに向かった。店員さんに空気圧を測ってもらえるかと尋ねると、あそこに機械があるからと言われた。でもやり方がわからない・・。セルフサービスだと言われたのだが、店員さんに無理やり手伝ってもらった。
それは空気圧を測るというよりは、空気圧を設定してタイヤに空気を入れる機械だった。いや〜こんなの初めて見た。存在を知らなかったよ。日本の自転車屋のなら見たことあるけど。だって日本じゃ車は年に1度運転するかしないかだもの。
20ペンスを入れると一定時間作動する。4本に入れるのに40ペンスだった。で、結局右後輪のタイヤの空気圧は適正26に対してなんと11だった!危な〜い。
今日指摘してもらえなかったらこのまま走り続けるところだった。親切な人に感謝。外国に住むと親切な人のありがたみが身にしみる。