ウィンチェスター

hrkue2006-04-09

今日はウィンチェスターのファーマーズマーケットへ。以前行ったサウサンプトンのと同じハンプシャー州主催のやつだが、サウサンプトンに来るのは2ヶ月に1回なのに対して、ウィンチェスターのは月2回。規模も全然大きいし、人出も違う。ウィンチェスター在住の同僚は2人とも毎回買い物に来ると言っていたし、ちゃんと住人に日常的に利用されているのだ。月2回のうち、月末のほうが大規模なのだそうだが、月中の今日でも店の数はサウサンプトンの5倍くらい、人の出や活気も全然比べ物にならない盛況ぶり。サウサンプトンではあまり見なかった魚も売っていた。ロブスターやカニまで!カニの身とカニ味噌のセットが売っていたので購入し、夜はカニクリームパスタにした。あたりまえだがおいしい!!ビバカニ味噌。

ちなみにウィンチェスターは

9世紀にイングランドの首都となった。かつてはロンドンと並んでイングランドを代表する都市として栄えた街。

戦争ですべて焼けてしまったサウサンプトンとは違い、ウィンチェスターには中世の建物も残っており、周辺には緑の木も多く、牧草地の丘が広がり、いかにも「イギリス」という雰囲気のとても美しい街だ。

マーケットの後は大聖堂へ。イギリスに到着した初日、会社が手配したサンサンプトンまでの迎えの車の運転手のおじさんが、ウィンチェスターには有名な大聖堂があるから行くといい、と薦めてくれた。その後も何人かに薦められていたのだが、今日ようやく実現。以下ガイドブックより。

最初の大聖堂は7世紀に建てられた。その後1079年から1525年にかけて現在の大聖堂として改築され、なかでも大きな特徴は長い身廊(礼拝堂中央の通路)だ。全長556フィートで欧州最長の大聖堂と言われている。中に佇むと高い天井と長い身廊、その空間に圧倒されるだろう。

時事ネタとしては、ダビンチコードの映画の撮影の一部はここで行われたそうで、トムハンクスが来ていたらしい。
中に入るとパンフレットに聖歌隊が有名、と書いてあり、よく見ると3時半から聖歌隊が歌うらしい。ちょうど2時半くらいだったので、一通り中を見学したあと聞いていくことにした。聖歌隊席が実際使われてるのを見るのは初めてなのでかなりわくわく。聖歌隊席のうち実際聖歌隊が座るのは手前3分の1くらいで、あとは礼拝に来た一般市民が座る。私は見るからにに異教徒だが、一応「だれでも参加ウェルカム」と入り口に書いてあったし、通りかかった教会の人にも参加していいことを確認したのでまあ大丈夫なんだろう。キリスト教は誰にでもドアが開かれているのだ(たしか)。座るポジションについてちょっと躊躇していると、親切なおばさんが「どこでも座っていいのよ」と声をかけてきてくれた。というわけでこの親切なおばさんの横をキープ。聖歌隊は小学生くらいの男の子たちと、大人の男性たちで構成されていた。男の子たちは併設の(?)学校に通っており、毎日練習しているらしい。パイプオルガンとボーイズソプラノのコーラスが聞こえてきて、聖歌隊と神父さんたちの入場。その後1時間ほど礼拝が行われた。基本的に聖歌隊の歌、全員での賛美歌合唱、お説教、お祈りで構成されていた。聖歌隊が歌うときは起立。ただし1曲だけ座ったままのときもあり。よく分からないが、そのような作法は周りの動向を伺いつつ浮かないように。賛美歌は楽譜と歌詞の本が置いてあり、何番と言ってくれるので一緒に歌うことができた。裏声出して歌うのは相当久しぶり。知らない曲なので思い切りは歌えないがそれでも気持ちがいいものだ。やっぱり歌はいいな。皆が暗唱を始めたときはさすがに無言で異教徒丸出しだった。聖歌隊の歌声は本当に素晴らしかった。聞けてラッキーだ。思わず拍手したくなったがそれは違うらしい。最後は聖歌隊、神父さんたちが退場して終了。となりのおばさんが「今日歌はモダンだったわね。私はモダンなのは好きじゃないわ。もっとトラディッショナルな日もあるんだけどね。」とのこと。私には全然トラディッショナルに聞こえたが。
近場でかなり楽しめた日曜だった。

聖歌隊
http://www.winchester-cathedral.org.uk/community/choir.htm

↓本日の写真
http://4travel.jp/traveler/piyo/album/10060858/