オリエント急行

ウィンチェスターにある我が家は線路のわりと近くにあり、2階の窓からは電車が通るのが木の合間から見られる。
そこを走っているのはいつもロンドンに行くときに使う電車で、うちの近所はウィンチェスターとサウサンプトンの間の線路ということになる。
そして電車が通るたびにゴーっという音がする。
と言っても頻度が少ないのでさして気にならないくらいだが。


今日は午後、なぜかゴーっという音ではなく、シュシュッシュシュッという音が聞こえたので!?と思い
急いで窓に駆け寄り見てみると・・・。
古い客車のようなものが通過するのが見えた。その先は木に隠れて見えないが、
もくもくと煙が出ている。SLだ!!


あとでネットで調べてみると、どうも今日はオリエントエキスプレスの国内日帰りツアーで、ロンドンを出て、ロムズィーなんかもまわり、サウサンプトンまでを往復するというランチ便があったようだ。

http://www.orient-express.com/web/bp/bp_a2a_home.jsp


調べてみると、ロンドンからイギリスのいろんなところに行く同様の便がある。
ケンブリッジ、ヨーク、カンタベリー、バース、そしてウィンチェスター!)
http://www.orient-express.com/web/bp/collections/3_1827.jsp


どれも300ポンドとかするのだが。いいなあ。一度乗ってみたいなあ。これで6月あたりシャンパンでも飲みながら走ったら最高に違いない。イギリスなので料理はあんまり期待しないけれど。

自宅の窓からSLを見てしまってちょっと感動でした。

バレンタインデー

hrkue2007-02-14

今日はバレンタインデー。
日本では女性が男性にチョコレートを贈る日で、それは主にチョコレート会社やデパートの戦略が効を奏したものだが、
イギリスでは男性が女性に花などを贈るのが一般的らしい。
日本の様に事前から大々的に、と言う感じはなかったが、さすがに今日はスーパーにもバレンタイン用の花が並ぶ。
そういえば、ポーランドでは日本と同じようにバレンタインにチョコレートを贈る、というのを広めようとしているようで、けっこうバレンタイン用のチョコレートの広告が多かった。飛行機の機内誌では日本のバレンタインが紹介されていた。


朝は今日も引越しの見積もり。今日は別の会社のおじさんが見積もりにやってきた。やはりロンドンの日本人社会は狭いようで、昨日の会社にも知り合いが沢山おり、子供の学校の保護者会の仲間だったりするらしい。
今日の話から、引越作業から出国まで4日もかかるということが発覚。引越し作業、クリーニング、大家さんのチェック、そして出国。引越し作業の翌日の朝発とうくらいに思っていたので、現実はもっと大変そうだといことが分かって気が重くなった。

食材

hrkue2007-02-13

今日は朝、引越し業者の人に見積もりに来てもらった。
日本からイギリスに来たときと同じ業者なのだが、日本のときは実際に作業をしていると思われる男性が作業着で見積もりにやってきたのに対し、こちらではスーツ姿の女性がやってきた。私と同じ歳くらいにみえる。なんだか親近感を覚える上に、クローゼットを開けて見せるときにも抵抗が少なかった。
この会社は一番大手で値段が高いのだが、その分安心感があるといえば確か。明日別の業者にも見積もりに来てもらって比較検討しようと思っているのだが、今日来た女性がいい人だったので、このままこの会社でいいかなという気になる。


夜は週末ポーランドで買ってきたニンジンを使ってF島夫妻お勧めのミネストローネを作成。「ポーランドはニンジンがおいしくてびっくりした、子供の頃食べていたニンジンの味がする」というF島氏のコメントであったが、切ったニンジンを生で食べてみると甘くてそのままボリボリといつまでも食べてしまいそうな感じ。まだまだあるので、今度はこれまたF島夫妻お勧めのホワイトシチューにしてみよう。
それと、これまたポーランドで買ってきたほうれん草でおひたし。イギリスではサラダ用に袋に入った小さい葉っぱのほうれん草が売っているのみで、日本の様に束で売っているほうれん草は見かけない。ポーランドのほうれん草は日本のものよりも分厚く、野性味溢れる感じ。形も日本の様にまとまっておらず、タンポポの葉状に開いている。日本ではよく食べていたほうれん草。久々に食べるおひたしがおいしくて2把一気に食べてしまった。


写真はポーランドで買ってきたさといも。ポーランドはそのほか大根も普通にどの八百屋でも売っていた。この辺では普通の店には売ってないので、うらやましい限り。そういえば、パリの市場にも大根は普通に売っていた。なんなのかしらこの違い。

強風

イギリスにいてたまに思うこと。

「これって地震も台風もないから可能なんだよね。
日本じゃありえないな。」

たとえば建物の構造。1階が柱だけで壁もなく、駐車場になっているビルなんかではその柱の細さに驚くことがある。
イギリスの美しい田舎の風景に欠かせない石造りの古いおうちだって、大きな石造りの大聖堂だって地震がないからこそ今も存在していられるのだ。
ロンドンのテムズ川沿いに建っているマンションやホテルなんかも、水に面して建てられており、水面にもかなり近いので、あれは大丈夫なのかと見ていて不安になる。

今の住んでいる家の庭には、藤棚じゃないけれど、バラと、もう1種類5月ごろ花の咲く木の枝が這っている棚がある。最初にその棚を見たときも、その押したら揺れそうな、ちゃちなつくりに「これは台風が来たらいちころだな」と思った。

で、今朝起きたらその棚の一部がみごと崩壊していました。外に出していたゴミ箱(高さ1m超50㎝×50㎝くらい。中身入ってました。)も横転してました。

イギリス中で今日は強風の為大変なことになっているようです。屋根が吹き飛んだり、電車がとまったり、道が通行止めになったり。まさに台風のときのような状況。ただ備えがない分被害も大きそうです。

帰国準備

3月末で赴任期間が終了するので、そろそろ帰国の準備を始める時期である。
今日は仕事中引越し業者に電話をかけて、見積もりに来てもらう日程や、引越し作業の日程について相談。
わかっていたことではあるが、見積もりも月曜から金曜の9時5時の間でしかやってもらえないことを改めて確認し、電話を切った後
「引越し業者も平日9時5時なんだよね。あー奥さんがほしい。」
とぼやくと、一緒に働いていたリチャードくんに
「奥さんじゃなくて旦那でしょ」
とつっこまれた。いやーさすがの私もどっちがワイフでハズバンドかはわかっているんだけどね。
「家でいろいろやってくるのは奥さんだからさ。外で働くのが旦那で。」
と説明したが、納得いかない様子で「でも旦那だよ」とのこと。。「もしくはセクレタリーを雇うとか」

とりあえず「あー奥さんほしい」という表現は使わないみたいだ。これってもしかしてイギリスは共働きが結構普通で、上記のような概念があまりないからだろうか。

日本だったら「あー奥さんほしい」で意味が通じるし、だれも「旦那でしょ」という突っ込みはしない気がする。

お正月

明日からウィーンに行ってきます。
今年も危うくひとり正月になるところでしたが、同じく一人正月の危機に瀕していたシンガポール人のセリーンと一緒に旅行に行くことにしました。
飛行機が朝早いので、今日はロンドンの彼女の家に泊めてもらいます。
では行ってきまーす。
皆様よいお年を。

ウィスコンシンのクリスマス

hrkue2006-12-25

クリスマスの朝は子供たちが主役だ。AJB氏のお兄さんのところには3人のちいさな娘がいる。
もともとクリスマスツリーの下には両親や親戚から子供たち、家族同士間のプレゼントが置いてあるのだが、それに加えて夜のうちに暖炉の前に「サンタクロース」から子供たちへのプレゼントが用意される。大きな箱に入ったそれらとは別に、毛糸の大きな靴下の中にも小さなおもちゃが入れられる。朝起きた子供たちはまずその靴下に入ったおもちゃを一個一個引っ張り出し、大喜びである。本当に靴下に入ったプレゼントを初めて見た。まるでアメリカの映画かドラマでも見ているみたいで面白い。
それから前日の夜に子供たちがサンタ用のホットミルクとクッキーを置いておくのだが、朝にはそれがちゃんと減っているようになっている。半分食べかけのクッキーが残っていたりして。これでサンタが本当に来たというリアリティを演出しているのだ。

AJB氏兄宅はクリスマスツリーも立派。3mくらいある本物のツリーだ。なんでもこれはお店で買うのではなく、クリスマスツリーファームに行って好きな木を選んでそれを切って運んでくるのだそうだ。


朝食はオーブンで焼きたてのシナモンロール。これまたおいしい。

それからいよいよ箱に入ったプレゼントの開封大会。両親や親戚からちいさな子供たちへのプレゼントのみならず、AJB からお兄さんと両親、祖父母へ、その逆、ととにかく全員が全員へプレゼントを贈る。プレゼントは事前に欲しい物リストを公開して、その中から適当に選ぶらしい。誰が何を買ったか分からないので、時にはプレゼントがかぶることもあるらしい。プレゼントには誰から誰へということを明記して、クリスマスツリーの下に置いておく。で25日に家のお父さん(ここではAJB氏のお兄さん)がそれを皆に配布するという仕組み。私とMさんもAJB氏ご両親からプレゼントをいただいてしまいうれしい驚き。
ともあれやっぱり主役は子供たち。子供たちはTons of presentsをもらうからお土産はなくていいと事前にAJB氏に言われていたが、全くその通り。床一面に広がったおもちゃと包装紙(アメリカ人はプレゼントを開けるとき、包装紙を端から開けるのではなく、ビリビリ派手に破いて開ける)に私とMさんは圧倒されっぱなしであった。「アメリカすごい・・・」。

お昼は期待通り七面鳥の丸焼きと大きなハムのグリル。そして焼きたてパン。マッシュポテト等。これまたおいしかった。デザートはチーズケーキ、ピーカンパイ、その他含め5種類くらいのホールケーキがあった。

午後は大人のプレゼント交換会。このイベントはAJB氏一家のオリジナルらしい。

つづきはのちほど。