ワイト島

hrkue2007-02-24

本日はワイト島へ行ってきた。(右の花はワイト島の公園に咲いていた花。サウサンプトンの公園でも咲いている。)
ワイト島とはサウサンプトンの南にある島で、一度は行かねばと思いつつ今になってしまった。本当は夏に行こうと思っていたのだが、夏はなかなか忙しく行きそびれてしまった。
サウサンプトンは海から大きく陸に切り込んだ入り江のような所にあるので、目の前の海は、海と言うより大きな川と言った感じで、向かい側には陸が見える。さらにその河口側を蓋するような形でワイト島がある。というわけで、サウサンプトンの前の海は3方を陸に囲まれており、そのため波が穏やかなのだそうで、ヨットが大変盛んでもある。ちなみにワイト島とイギリス本島の間の海は「ソレント」と呼ばれていて、ヨット乗りには有名らしい。


ワイト島へ行くには、サウサンプトンポーツマスからフェリーに乗る必要がある。サウサンプトンからはフェリーで55分。車の乗れない高速船だと23分で到着。会社の同僚のうちの一人はなんと毎日ワイト島から通っている。


まずは会社の同僚のケビンとリチャードがお勧めしてくれたオズボーン・ハウスへ。
http://www.english-heritage.org.uk/server/show/ConProperty.205

ここはヴィクトリア女王(1819-1901)の別荘だったところだそうだ。年間90日〜120日ここで過ごしたらしい。クリスマスや誕生日もここで過ごしたとか。そしてこの家で82歳の生涯を終えたそう。港のすぐ近く、海を見渡せる高台にある。これまたビーチリゾートであるブライトンにある豪華絢爛な城を売って、Ladyなんとかさんが売りに出していたこの家を買ったらしい。もちろんその後、部屋を増やすために増築もしたのだが。
(ちなみにヴィクトリア女王は、大英帝国が繁栄のピークにあった時期である19世紀前半から後半にかけて、歴代最長の在位期間である64年(1837-1901)に渡って君臨した女王。)



冬なので開いているのか心配だったが、ガイドツアーに申し込めば入場可であったので、それに申し込んだ。中は期待以上に面白かった。豪華でありながら、ちゃんと住んでいた感じがあってよい。インド風の居間や、ターバンを巻いて立派なひげを生やした(お金持ちの)インド人の絵が一面に飾られた廊下があっったりして面白かった。ただし今回見学できたのは1階の食堂やリビングのみで、上にある寝室やバスルームなどには入れなかったのが残念。やっぱり夏に来ないとだ〜。
ちなみにヴィクトリア女王には9人の子供がいて、孫が何十人、ひ孫が何十人・・・で、現代には1000人の子孫が生きているらしい。


そしてオズボーン・ハウスのお土産ショップに入った瞬間、ショーケースに入っていたガラスの花瓶に目が釘付け、一目ぼれしてしまった。花瓶といっても壷のような球形で、ガラスで溶かしつけたような模様が入っていて、まるで焼き物のように渋い。見ると「Isle of Wight Glass」と買いてある。つまり「ワイト島グラス」。高かったが迷わずお買い上げ。買うことに迷いはなかったが、2つあった同じデザインのどちらにするか(手作りなので、微妙に色合いなどが違う)10分くらいレジの横で悩んでいたら、通りかかったおばちゃんが、「とてもLovelyよね。うちも息子が集めているわ。」と話しかけてきた。集めたくなるのも十分納得だ。お土産ショップにはそれほど品数がなかったが、パンフレットを見ると、素晴らしいガラス製品がたくさん載っていた。
そしてさらなる目的地が決まった。島の南部にある工房兼ショップだ。


途中いくつも古いかやぶき屋根の町並みのある村を通った。コッツウォルズが有名だが、そこまで行かずともかわいい村はいくらでもあるもんだ。


そしてメインロードからはずれ、海に向かった急な下り坂の細い道を下ること5分ほど。ようやく工房にたどりつくもそこには「Closed」のサインが。なにいー。お土産屋でもらったパンフレットには年中無休、日曜は4時半までと書いてあるのに〜。仕方がないので、外から窓越しに中の商品を眺める。どれもこれも素敵すぎる。中でも花がモチーフの四角い形の花瓶が素敵だった。お値段もそれなりで200ポンドとか300ポンドとかだったが。お店の奥の作業スペースで作業している人(おそらくパンフレットに載っている人)がいたので、ちょっとためらったがもう二度と来れまいと思い、勇気を出して窓をノックしてみた。・・が気づいてもらえず。超――残念であった。

↓ガラス工房のホームページ
http://www.isleofwightstudioglass.co.uk/collections.html



上の写真はガラス工房の近くの風景。ワイト島、もう時間もあんまりないし、行くのやめようかと思ったが、来てみてよかった。非常にいいところでした。