客人
今日はロンドンからうちにお客様が。以前グリニッチのお家に泊めてもらったチェキンとアンジェラ(シンガポール人)である。ウィンチェスター観光を兼ねてうちに泊まりにきた。
これは是非ちゃんとした日本料理をごちそうしなくてはと気合が入る。
事前に「手巻き寿司を考えてるんだけど寿司は食べれる?もし駄目ならすき焼きか鍋。Eel(ウナギ)は食べられる?」とメールで打診すると、
「わーどれもおいしそう!寿司は2人とも大好き。すき焼きも鍋もUnagiも好き。昨日は実はお好み焼き食べたいって言ってたところだよ。」
との回答。なんと、Eelが日本語でウナギということも知っている上にお好み焼きも知っているとは。シンガポール人は本当に日本食に詳しい。なんでもシンガポールには日本食レストランがたくさんあるそうで、日本食スーパーでは神戸ビーフも売っているらしい。なので、すき焼きも何度も食べたことがあるとのこと。しかし毎回出てくる生卵の扱いを知らず、いつも鍋に入れていたらしい。周りの日本人が教えてあげればいいのに。
結局手巻き寿司とすき焼きはちゃんとした材料が手に入らないので却下。油ののらない厚切り肉ですき焼き作っても不本意だし、ツナマヨとかまずいきゅうりとかアボガドとか寿司に巻いても不本意だし。
ちょうど先週実家から食材(大根、ごぼう、さといも、人参、長ネギ、ゆず、しらたき)が届いたので、それを使ったメニュープラスお好み焼きを出すことにした。お好み焼きはお好み焼き粉とおたふくソースがあればスーパー簡単にできるので、教えてあげたかったのだ。が、アンジェラにロンドンでお好み焼き粉を買ってくるのをお願いしたのだが、行ったらすでに店が閉まっていたということでお好み焼きもまたの機会へ持ち越し。
結局以下のメニューに決定。(ごぼうのきんぴらも出したかったのだが時間切れで断念。)
- ふろふき大根
- イカとさといもの煮物
- 豚汁
- 鶏つくね鍋
日本人的には豚汁と鍋!?という感じだが、まーこの機会になるたけいろいろ食べてもらおうということで。
イギリスはターキーのひき肉は売っているくせになぜか鶏肉のひき肉が売っておらず、肉の塊をひたすら包丁でたたいてミンチに。だしも普段は顆粒のを使っているが、今日はまじめに鰹節と昆布から。
個人的にふろふき大根は味もシンプルなので渋すぎてあんまり受けないかなと思ったが、大根に味噌だれをのっけてゆずをちらした盛り付けの見た目が大ウケ。写真を何枚も撮っていた。さといももどうだろう?と思ったが何個も食べていたし、豚汁と鍋も好評だった。よかったよかった。肉をたたいた甲斐があった。
今回は実家から届いた物資のおかげでちゃんとした日本食が披露できて大満足である。こちらにきてから気づいたのは日本料理は本当に素材が命、ということ。鮮度も命だし。中華やイタリアンだったらこっちにあるものでもいろいろできるような気がするが、日本食はそもそもその素材がないよ、というケースが多い、と思うのは単純に自分が日本人だからだろうか?栗原はるみが英語で日本料理の本を出しているが、持っている人によると「その素材がこっちじゃ手に入らないよ」というレシピが多いとか。
日本に遊びにきてくれたらちゃんとした素材でもっとおいしいものをご馳走できるんだけどな。というか、日本に行けばおいしい日本食レストランが星の数ほどあるか。
写真は本日のウィンチェスター。ツリーの下で合唱しているグループが。クリスマスムードを盛り上げます。