チュラン邸

その後はチュラン邸にお邪魔して夕飯をごちそうになる。我々がダンスに行っている間にイツ人の旦那さんが料理しておいてくれるという素晴らしいプラン。
メニューはキジのグリル。今は猟の季節なのだそうで、マーケットで5羽で10ポンド(2千円)だったとか。安い!
ただし、食べるときには2ミリ大くらいの小さい銃弾の粒に注意が必要。

この旦那さん、お医者さんで、サウサンプトンMBAにも行っていたいかにも賢い感じの人。
イギリスは3ヶ月までなら税金が取られないので、3ヶ月だけ仕事して、後はバイクに乗ったり旅行にいったりしているらしい。なんとうらやましい生活なんだ。去年はサウサンプトンから出向して5週間で14カ国を巡るクルーズ船の船医として働いていたそうで、スペイン、マルタ、ローマ、ベネチアギリシャ、北欧等々に立ち寄った時の写真を見せてもらった。
今は病院の救急病棟にいるらしく、9時5時か、5時12時のシフトらしい。
「夜12時以降の病院にはインターンしかいないから、12時過ぎは安全運転したほうがいいよ」とのアドバイス
それは是非気を付けます・・・。

それから日本の話になって、ミシマをどう思うか質問された。三島由紀夫は外国人がよく話題に出してくるけど、私は読んだことないので話題についていけない・・・。セップクが彼らにはかなりショッキングなことみたいだ。
切腹は今でもあるでしょ」といわれて「ないない!」「でも日本の自殺率は高いよ」
という訳で、切腹と自殺の違いを説明。改めて説明するとなると、えーっとと考えてしまう。
チュランもミシマの小説を読んだそうで、うえーと顔をしかめていた。
切腹に興味のある外国人には三島じゃなくて忠臣蔵も観てほしいなあ。

それと、いつものごとく、日本の宗教について質問。
いつもの通り「90%が無宗教。葬式は仏教、正月は神社へ、結婚式は教会で」と答えたら、
旦那さんが「シントーじゃないの??」
「シントーの考え方では、死んだ人のことを覚えていることで死んだ人を永続させることができて、忘れると死んだ人は無になってしまうんだ。だから小泉さんは靖国参拝を続けているんだ」
とのこと。初耳だ。ホントに????
小泉さんは宗教的意図はないと思うなあ。もっと無宗教徒の日本人的感覚で参拝してると思うな。
戦没者を祀ってる寺があったら寺に行っていたし、それが教会だったら教会に行っていた気がするけど。

ウィンチェスターのチュラン邸、いわゆるテラスというやつで、2階建ての8件くらいの長屋。彼女の家は端にあるので、キッチンの側面からリビングの正面までぐるりとお庭がある。2階にはダブルとシングルの部屋がひとつずつ。キッチンは広くてダイニングスペースもあり。緑に囲まれていて静かながら、道の向こうにはセインズベリー(スーパー)があって便利。
それでもって家賃がうちよりも安い!!
高速にも近い。ウィンチェスターからはロンドンまで直通55分の電車があり、通勤している人も結構いるらしい。
ウィンチェスターに引っ越したくなった。