リスボン

hrkue2006-11-04

金曜の夜出発、土日でポルトガルリスボンへ。ポルトガルは土日で遊びに行ける国のうちのひとつで、かつ冬でも寒くない、というわけで後回しにしていたのだが、以前シンガポール人のセリーン(チュア)とその話をしていて、じゃあ一緒に行こうという話になった。彼女が企画を立て、結局8人の大グループとなった。
以下がメンバー。

左からセリーン(チュア)、シンイン、セリナ、セリーン(チアム)、フランシン、マーク、ジュリーン。
マカオ人のセリナとマレーシア人のマーク以外はシンガポール人。国こそ違うが全員中国語をしゃべる人たち。ただし読み書きのレベルは人によって違い、セリーン(チュア)は中国語読めないと言っていた。(シンガポール公用語は英語)

今回はグループ旅行で、自分の希望だけでがつがつ回ることはできないので、基本的にはついていくつもりで全く下調べをしていかなかった。激ウマと聞いたエッグタルトといわしを食べるのだけが目標だった。しかし行きの飛行機で地球の歩き方を読むと、なんとリスボン国立美術館狩野派の南蛮屏風があるというではないか。ポルトガル人が日本にやってきたときの様子を描いた桃山時代の屏風、カステラのパッケージになっているあれだ(右上の写真)。こいつは日本人的にははずせない。そこですかさず希望を表明して、朝最初の目的地は美術館に。どうやらセリーン(チュア)以外は美術に全く興味なし、といった感じで、1階の絵画をじっくり鑑賞しているセリーンを置いて、急かされるまま2階の南蛮屏風に直行。屏風は左から右に物語になっており、インドのゴアを出発してから日本に着いたポルトガル人が、中国の絹やら、めずらしい動物やらを持って港から街を行列して日本のお屋敷に向かっている様子が描かれていて、非常に面白かった。その他にもインドやらマカオやらマレーシアなどからポルトガル大航海時代に持ってきたものが展示されており、興味深かった。

ところで今回も地球の歩き方が大活躍。英語のガイドブックは字ばっかりなものが多いので、写真が豊富で、見やすい地球の歩き方は外人に好評で、「英語版ないの?」とよく聞かれる。特に名物料理の写真一覧が大好評。地図も見やすいので、移動の際は地球の歩き方が活躍した。

美術館の後行ったジェロニモ修道院でも、地球の歩き方のおかげで入り口の横にある大きな墓がバスコダガマの墓だということを見逃さずに済んだ。横にいたシンインに教えてあげたが、バスコダガマを知らないとのこと。世界史を選択しなかったので習っていないとのことだった。まー私もカタカナの名前を覚えるのが苦手で世界史は好きじゃなかったが、世界史の知識があるとヨーロッパ旅行がより楽しめるので、高1までは有無を言わさず世界史を勉強されられた日本の教育制度に感謝。

修道院の近くで地球の歩き方に載っていた創業1837年(!)というお店でエッグタルトもゲット。周りのパイがぱりっぱりで、中のカスタードも日本のカスタードに近くておいしく、噂どおり、驚きのおいしさだった。(イギリスの「カスタード」はどろどろのソースで、ケーキなどにかけて食べる。甘さはあまりなく、妙にどろどろしていておいしくない。)エッグタルトは日本でも以前ブームになったが、食べたことがなかった。でもこれなら日本にもってこようと思う気持ちも納得である。