喪失 未練 たらたら

またひとつ、経験しなくてもいいトラブルを経験。


ハンガリーに行くために午前4時半のバスに乗ってヒースローへ。
5時半に空港に着いて、バスから降りて、運転手が下から降ろしてくれた荷物を受け取ろうとすると、
ん?私のキャリーケースがない!私は降りたのが最後の方だったのだが、
他の人は荷物を受け取り、最後に残ったのは私のキャリーケースと同じような大きさの黒いキャリーケース。
「あーー間違えてもってかれた!」と気が付いて、
ダッシュでターミナル方面に追いかけるも見つからず・・。


残されたキャリーケースを開けてみても、連絡先のようなものは見当たらず・・・。
確かに同じような大きさだが形は全く違う。私のには外側両面に計3箇所ポケット付き。
残されていたキャリーケースはポケットなし。見たら分かるのにー。
中身はブーツと、履きふるした靴、服、飛行機でもらったっぽい洗面道具・・・。
ああああ。中身も全く等価じゃないよ。



私の方の荷物にも連絡先は入っていないし、タグもつけていなかった。
外側のポケットに入っていたのはスリッパと本とリップクリームくらい。
中は鍵をかけてあるのですぐには開けられないだろう。開けても連絡先は入ってないけど・・・。
日本から旅行に行くときなんかはタグをつけているのだが、週末で海外に行けちゃう気軽さが、その辺の感覚を鈍らせていた。


バスの係りの人に電話番号を聞いて、とりあえずチェックインしに行く。
幸いコンタクトレンズ4日分は手荷物に入っていたので旅行は続行することにした。
とりあえず失ったのはお金で買えるものが大半だ。
間違えた人も薄暗いバス停では気が付かなくても、チェックインするときにはさすがに気が付くはずだから、
そこで戻しにきてくれることを期待しつつ・・。
チェックインの列の最後の方まで粘って、電話して、誰か戻しに来たか聞いてみる。
「まだ誰も来てませんね、だからタグをつけておかないと云々・・・朝の5時半なんだからこういうことも起こりえますよ云々・・」
と今言ってもしょうがないお説教を聞かされる。結局荷物は出てこなかった。


一番惜しいのは父と泊まったロンドンのホテル、リッツでもらったスリッパ。今年リッツは100周年なのだが、リッツのマークの下に100と書いてあって、結構お気に入りの思い出の品だった。母が来たときに、お揃いで買ったリバティーのポーチも。まーこれはまた買えるけど。
それからキャリーケースそのもの。小さいサイズで車輪の滑りもものすごくよく、とても気に入っていた。6年前、入社後の初ジョブが出張だったので、その時購入。その後これと一緒にあちこち行ったこれも思い出の品。ぼろぼろになるまで使う予定だったのになあ。
痛いのはデジカメの充電器。電池は1日くらいしか持たないので、このままでは旅行中写真が取れなくなる。
携帯の充電器。まーこれは失くしたの3回目だけど・・・。17ポンドするんだよね。
いつもはもって行かないが、今回は大草原地帯に行く予定だったので念のため持ってきたノースフェースのレインウェア(上)。多分これが一番高価。これも気に入っていたのに。これで家にはレインウェア(下)だけが残ってしまった。
温泉用に持ってきていた水着。日本で買った水着だから、これまた高いのに。
後は服と下着と部屋着と洗面道具、化粧品。
某氏に日本から持ってきたもらった美白用化粧品も失った。かれこれ20年近く持っていたビューラーも失った(物持ちよすぎ?)


というわけで、ハンガリーの空港からまず向かった先はショッピングセンター。
失った物資を再調達。幸いブダペストの近代ショッピングセンターはかなり巨大で何でもあるという感じだった。
イギリスに帰っても買い物する時間がないのでここでほぼすべてを買い揃えた。

  • キャリーケース
  • 携帯の充電器
  • カメラの充電器
  • 靴下下着1組(あとは洗濯で乗り切り)
  • 化粧品
  • 洗面用具

こうしてハンガリー4日間の旅の第1日目は買い物と移動でで終わったのでした。
皆さん荷物には必ずタグをつけて、目立つように工夫しましょう・・・。