オリンピック

うちにはまだテレビがないが、ジムにはテレビが8台あって、ヘッドホンで好きなチャンネルを選んで、走ったり歩いたりしながらテレビが見られる。
8時に入ったらちょうどオリンピックの開会式をやっていて、選手入場が終わるあたりだった。これはラッキー。たしかジムは10時までだから今日はとにかく他のマシンには手を出さずに、ひたすらテレビを見るために歩き続けることにした。
オリンピックの開会式はイベントお祭り舞台好きには見逃せないイベントだ。大勢の関係者が何年も前から気合を込めて準備してきた晴れ舞台だと思うととても感慨深いし、裏では大勢の裏方が秒単位で動いて進行を支えているんだろうなとか、この1回の本番のためにリハーサルを重ねてきたんだろうなとか勝手に想像するだけで感動してしまう。という訳で、大いに感動しながら観賞を楽しんでいた(歩きながら)。イタリアらしさも織り込まれていて素敵だ。が、ちょっと気になるのはジムから人がどんどん帰っていくこと。もしかして今日9時まで?9時5分前、ちょうど舞台上でバレエダンサーが躍り始めた頃、ジムのスタッフが寄ってきて「今日は9時でクローズです」がーーーん。
中途半端に見てしまっただけに収まりがつかず、サウサンプトン在住の日本人Sachiさんちに押しかけようと電話してみるが留守電。テレビを見るために人の家に押しかけるなんて昭和30年代並だけど。今はなぜかとまっているが、BBCのHPでビデオが見られるようなので、明日また試してみたいと思う。
こうしてイギリスからテレビ中継でイタリアのオリンピックを見ていると、やっぱり世界中で見ているものなんだなと妙に実感。浅利慶太が演出した長野五輪の開会式も世界に見られていたのね。あれは「なんじゃこれ」という感じで、伊藤みどりがばーんと登場した時には「うわぁなんだこれ恥ずかしい」と思ったけれど、外国人からしてみたら「日本らしくて素敵」だったのだろうか。