hrkue2007-03-12

今日は大屋さんが手配した庭業者の人たちが来ていた。
1月の強風で崩壊した花の棚、修理するのかと思っていたらなんと木ごと撤去。小さいピンクの花がたくさんつくバラの木だったのに。
玄関の横の赤いバラの木も以前ばっさりと伐採していたし、今回は庭の木ほぼ全部伐採。
木に対する愛着のようなもんはないのだろうか。
すっかりさびしい庭となってしまったのでした。


ばっさり

高級日本料理店

今日はロンドンに研修で来ている上司のYSさんに会うためにロンドンへ上京、夕食をご一緒した。場所はすかさず「接待で使われるような日本料理屋」をリクエスト。まだそこまで高い日本料理屋には行ったことがないので、是非この機会にロンドンの底力をはかりたかったのだ。「ロンドンでは金を出せばおいしいものが食べられる」とは本当なのか。そして以前ロンドンに赴任していたこともあるYSさんの教えてくれたMIYAMAというお店に決定。

で、こちらが食べたもの。まず注文したのはすき焼き。金を出せば霜降り肉が食べられるのかどうか。そして定番のお寿司。そして焼き鳥。そしてアン肝!そしておいしい料理には日本酒。

よく考えてみると、日本酒を飲むのは多分1年半ぶり。おいしかった〜。やっぱりおいしい刺身には日本酒が最高。
そして問題のすき焼きだが・・やっぱり霜降りは無理みたい・・。そして卵がないことに気付き、お願いするも「すみません、生卵は法律で禁止されていて出せないんですぅ。」とのこと。2人してがっくし。帰国後にまた東京ですき焼きを食べに行くことをお願いした。

久々に聞く東京の様子などで非常に楽しい時間を過ごす。…と同時に自分がいかに浦島かということを実感。長いようで早かったけど、時は確実に1年半経っているんだなあ。

ルームシェア

今夜はウィンチェスター3人娘のうちの一人Mちゃんのおうちへ。(ウィンチェスター3人娘はウィンチェスターの大学に通っている日本人の女の子達のこと。私は含まれておりません。念のため。)
今週末フィレンツェに遊びに行くのでガイドブックを貸してほしいということで、地球の歩き方をお届けに。買ってきたはいいが一度も使わなかった巻なので、とりあえず誰かの役に立ってよかった。取りにきますとは言われたものの、うちはウィンチェスターの南の端、彼女のうちはウィンチェスターの反対側の丘の上。車なしで移動するのは遠すぎる。
というわけで夕食をご馳走になってしまいました。肉団子鍋にサラダ、玄米ご飯になんと手作りデザート付き!オーブンで焼いたルバーブのクランブル。クランブルは私がイギリスのデザートの中でめずらしくおいしいと思うもののひとつ。耐熱皿にルバーブの煮たものをひいて、その上にそぼろ状の生地を乗せ、オーブンで焼いて出来上がり。それにアイスを添えて。焼きたてが特においしいのだ。聞くと簡単に作れそう。日本に帰ったらやってみようかな。
こちらが作り方。(これはアップルですが)
http://allabout.co.jp/gourmet/easyrecipe/closeup/CU20061125A/

Mちゃんは他3人の学生(日本人・台湾人)と家をシェアしているのだが、ガレージつきの高級そうなお家。キッチンも広――い。バスタブも広――い。そして丘の上にあるので昼には眺めもとてもよいそう。家賃はうちの1.6倍だけど、4人でシェアすれば十分可能。このルームシェアというのは非常によいと思う。会社の同僚でも独身の場合はこのルームシェアハウスシェア)をしている人が多い。ロンドンの同僚たちも大概非常におしゃれでモダンで新しいマンションに住んでいるが、それも何人かでシェアしてるから可能なのだ。イタリア人のエンゾなんかはビックベンが川の反対側に見えるマンションに住んでいる。狭―いワンルーム・ユニットバスなんかに住むよりちゃんとした設備が得られるルームシェアの方が断然よいと思うのだが・・。

hrkue2007-02-26

4月の上旬にせまった帰国。引越し業者の手配はなんとなく終わりそう。
あとは家のクリーニングの手配、そして車の売却の手配。
今日不動産屋に連絡して、まずクリーニングを入れるべきかと聞いてみたら答えは当然「Yes」。で、どこかお勧めの業者を教えてくれとお願いしたら、お勧めの業者は最近やめてしまったので、どこも紹介できる会社がない、との回答。全然使えない。相場を教えてくれと聞いたら125ポンドだと教えてくれた。が、いったいどこの業者にお願いしたものか、さっぱり検討がつかず途方に暮れる。

次に車のディーラーに連絡して軽く車の年式、走行距離などから査定価格を出してもらう。一応買ったときの6掛けちょいくらいの値段だった。が、本格的に査定してもらうにはやはり車を持っていかないとならない。やっぱりそのために1日必要そうだ。そしてその日程は事前に予約しておかねばならない。めんどうだが仕方がない。

日本の住まいも探し始めて、今度どの街に住むかもすでに決めた。今は物件を探し中。日本に帰ればこちらの暮らしが恋しくなるに違いないが、今は帰るのが楽しみでしょうがない。ただしその前に終わらせなければならない面倒なことが山積み。
このまま時間を飛ばして、いきなり4月の中旬の東京にワープできればいいのに。とか現実逃避的思考に陥る今日このごろ。

ウィンチェスターへの訪問者

今日はロンドンから会社の赴任仲間がウィンチェスターに遊びに来てくれた。
写真左からエンゾ(イタリア人)、セリーン(シンガポール人)、ファヴィオネのお友達(ブラジル人、名前が覚えられず^_^;)、ファビオネ(ブラジル人)の4名だ。スリム(チュニジア人)も誘ったがはあいにく体調不良で来れず。

彼らとはイギリスに来た直後の研修で会ったのだが、35人いた海外から来た仲間たちはそこでおおまかに3つのグループに分かれた感がある。英語ネイティブチーム(アメリカ人、カナダ人、オーストラリア人)とシンガポール人チーム(35人中8人がシンガポール人だった)とその他の人チーム。
私が今でも交流を保っているのはシンガポール人チームとその他の人チームで、今日来たのはその他の人チームの人だ。ちなみにセリーンはシンガポール人だが、シンガポール人とだけつるんでいては面白くないということで、なるべく外人と友達になるように努めたのでその他の人チームに属する。もちろんシンガポール人チームとも友達だが。

当初朝9時半にロンドンを出発して10時45分にはウィンチェスターについているはずだったのだが、まずセリーンが寝坊して電車を一本ミス。その後すでに乗り込んで発車を待っていたいた電車が「故障」のためキャンセルになり一本遅れ、途中でもっと安いチケットがあることに気づき窓口に並びなおして一本ミス、友達に偶然会って1本ミス・・・とやっているうちに結局ウィンチェスターについたのは1時15分であった・・・。

まずはうちの近所のHospital of St. Crossからスタート。事前に11時から3時オープンと調べたつもりだったが、冬季は日曜はお休みで入れず・・。でも一応なかの教会だけ見学。
その後川沿いの道を歩いて街へ。おなかがすいたということで、街で一番古いパブ(中もとても素敵で、料理もおいしく、店員も親切)に行くが、すでにランチは終わり。大聖堂のカフェに行くがここもランチは終了。仕方なくコーニッシュパイをテイクアウトして食べる。
3時半から聖歌隊のミサがあるのでそれに参加。が!今日はウィンチェスターの少年聖歌隊ではなくチェルシーからやってきた外部の大人の聖歌隊であった。ウィンチェスター大聖堂ではこのように時々他の場所から招かれた聖歌隊が歌っていることがあるので、必ずしもボーイズの歌声が聴けるとは限らないのだ。今日の聖歌隊も下手ではないが、感動するほどではなく、皆にボーイズクワイヤーの歌声を聞いてもらえなくて非常に残念だった。
終了後はアーサー王円卓の騎士の「円卓」があるギルドホールに終了5分前に駆け込みなんとか「円卓」を一目見てから追い出される。

そして全てが閉まる夕方5時となった。

最後に川辺にあるパブで夕食を食べた。マッシュポテトの上にソーセージが乗ったものや、牛肉のパイ、バーガーなど典型的パブフードを食べたが、パブの中ではおいしいほうだったので、満足。
帰りに電車を待っている間、エンゾがカバンからリボンのかかったチョコレートの箱詰め出し、「これおいしいから」とくれた。予期せぬ手土産に「さすがはイタリア男!」と思わず感嘆の声をあげる。

一応同じタイミングで来た仲間は全員18ヶ月から21ヶ月の赴任期間だが、その後は人それぞれで、国によっては延長も可能なので、すこし延長してから帰る人、すでに途中で辞めてロンドンの大学院に入った人(!)、途中で帰った人、パーマネントに切り替えた人などいろいろだ。
エンゾは私と同じく3月末で終わり。といってもトリノまでここから1時間という。一度帰ったらもうめったには来られない私とはちょっと感じが違う。現に隔週だったか月1だったかくらいで週末イタリアに帰っていたし。
セリーンはちょっと延長し7月まで。ただし現在ロンドンで転職活動中。
ファビオネはもう2-3年残るためにパーマネントに切り替え。スリムも奥さんがロンドンの大学院に入ったので、その卒業まで残る為にパーマネントに切り替え。

ともあれ、私が帰る前に皆にウィンチェスターに遊びに来てもらえてよかった。今度はさらに日本にも遊びに来てくれたら嬉しいのだが。

ワイト島

hrkue2007-02-24

本日はワイト島へ行ってきた。(右の花はワイト島の公園に咲いていた花。サウサンプトンの公園でも咲いている。)
ワイト島とはサウサンプトンの南にある島で、一度は行かねばと思いつつ今になってしまった。本当は夏に行こうと思っていたのだが、夏はなかなか忙しく行きそびれてしまった。
サウサンプトンは海から大きく陸に切り込んだ入り江のような所にあるので、目の前の海は、海と言うより大きな川と言った感じで、向かい側には陸が見える。さらにその河口側を蓋するような形でワイト島がある。というわけで、サウサンプトンの前の海は3方を陸に囲まれており、そのため波が穏やかなのだそうで、ヨットが大変盛んでもある。ちなみにワイト島とイギリス本島の間の海は「ソレント」と呼ばれていて、ヨット乗りには有名らしい。


ワイト島へ行くには、サウサンプトンポーツマスからフェリーに乗る必要がある。サウサンプトンからはフェリーで55分。車の乗れない高速船だと23分で到着。会社の同僚のうちの一人はなんと毎日ワイト島から通っている。


まずは会社の同僚のケビンとリチャードがお勧めしてくれたオズボーン・ハウスへ。
http://www.english-heritage.org.uk/server/show/ConProperty.205

ここはヴィクトリア女王(1819-1901)の別荘だったところだそうだ。年間90日〜120日ここで過ごしたらしい。クリスマスや誕生日もここで過ごしたとか。そしてこの家で82歳の生涯を終えたそう。港のすぐ近く、海を見渡せる高台にある。これまたビーチリゾートであるブライトンにある豪華絢爛な城を売って、Ladyなんとかさんが売りに出していたこの家を買ったらしい。もちろんその後、部屋を増やすために増築もしたのだが。
(ちなみにヴィクトリア女王は、大英帝国が繁栄のピークにあった時期である19世紀前半から後半にかけて、歴代最長の在位期間である64年(1837-1901)に渡って君臨した女王。)



冬なので開いているのか心配だったが、ガイドツアーに申し込めば入場可であったので、それに申し込んだ。中は期待以上に面白かった。豪華でありながら、ちゃんと住んでいた感じがあってよい。インド風の居間や、ターバンを巻いて立派なひげを生やした(お金持ちの)インド人の絵が一面に飾られた廊下があっったりして面白かった。ただし今回見学できたのは1階の食堂やリビングのみで、上にある寝室やバスルームなどには入れなかったのが残念。やっぱり夏に来ないとだ〜。
ちなみにヴィクトリア女王には9人の子供がいて、孫が何十人、ひ孫が何十人・・・で、現代には1000人の子孫が生きているらしい。


そしてオズボーン・ハウスのお土産ショップに入った瞬間、ショーケースに入っていたガラスの花瓶に目が釘付け、一目ぼれしてしまった。花瓶といっても壷のような球形で、ガラスで溶かしつけたような模様が入っていて、まるで焼き物のように渋い。見ると「Isle of Wight Glass」と買いてある。つまり「ワイト島グラス」。高かったが迷わずお買い上げ。買うことに迷いはなかったが、2つあった同じデザインのどちらにするか(手作りなので、微妙に色合いなどが違う)10分くらいレジの横で悩んでいたら、通りかかったおばちゃんが、「とてもLovelyよね。うちも息子が集めているわ。」と話しかけてきた。集めたくなるのも十分納得だ。お土産ショップにはそれほど品数がなかったが、パンフレットを見ると、素晴らしいガラス製品がたくさん載っていた。
そしてさらなる目的地が決まった。島の南部にある工房兼ショップだ。


途中いくつも古いかやぶき屋根の町並みのある村を通った。コッツウォルズが有名だが、そこまで行かずともかわいい村はいくらでもあるもんだ。


そしてメインロードからはずれ、海に向かった急な下り坂の細い道を下ること5分ほど。ようやく工房にたどりつくもそこには「Closed」のサインが。なにいー。お土産屋でもらったパンフレットには年中無休、日曜は4時半までと書いてあるのに〜。仕方がないので、外から窓越しに中の商品を眺める。どれもこれも素敵すぎる。中でも花がモチーフの四角い形の花瓶が素敵だった。お値段もそれなりで200ポンドとか300ポンドとかだったが。お店の奥の作業スペースで作業している人(おそらくパンフレットに載っている人)がいたので、ちょっとためらったがもう二度と来れまいと思い、勇気を出して窓をノックしてみた。・・が気づいてもらえず。超――残念であった。

↓ガラス工房のホームページ
http://www.isleofwightstudioglass.co.uk/collections.html



上の写真はガラス工房の近くの風景。ワイト島、もう時間もあんまりないし、行くのやめようかと思ったが、来てみてよかった。非常にいいところでした。

パンケーキ・デー

今週末、ロンドンに住んでいる赴任仲間たちがウィンチェスターに遊びに来てくれるというので、大聖堂のミサの予定表をウェブサイトでチェックしていた。
ウィンチェスター大聖堂の少年聖歌隊の歌は本当に素晴らしいので、ぜひ聞いてもらいたいのだ。
普通に観光で来ると、ハイストリートをぶらぶらして大聖堂をのぞいて終わりになってしまうが、私のウィンチェスターでの一押しはこの大聖堂の聖歌隊とうちから街まで続く小川の散歩道だ。
この散歩道は日本から遊びに来た友人たちにも好評だった。


大聖堂では基本的に毎日朝のミサに始まり、昼夜と何かしらやっている。
http://www.winchester-cathedral.org.uk/services/monthly.php?id=2


と、今日の夜のところにPancake Party と書いてあった。
パンケーキパーティー


そういえば今日ラジオでもパンケーキの話をしていたぞ。


なにかある、と思って調べてみました。


すると、これまたキリスト教に関連した行事と判明。
今日はキリスト教でShrove Tuesdayといわれる日で、翌日の「灰の水曜日」からイースター(復活祭)までの期間を「受難節」といい、この期間は贅沢できない期間で、その直前に卵、小麦粉、牛乳、砂糖などを使い切るためにパンケーキを焼いて食べたことから今日はイギリスでは別名パンケーキデーとも言うとか。


詳しくはこちらの方の説明を参照。

http://blog.eigotown.com/Yuko_Yamawaki/2007/02/tomorrow_is_pancake_day.html


危なかった。今日偶然知ったが危うく知らないまま日本に帰るところだった。
これでキリスト教行事は大体おさえたかな?

ちなみに今年のイースターは4月の8日で、6日から9日までは祝日でお休み。

そして10日に日本への引越しを行う予定。

イースターへのカウントダウンが私の帰国へのカウントダウンだったりもするのでした。